台東区千束古本屋「サンカンオー」ブログ

サンカンオー店長と副店長ミルク(狆)の日常

手塚な治虫

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後期の手塚作品って子供だった俺にとっては
「神様」というよりは普通の漫画家、
しかも少しつまらない寄りのそういう捉え方をしていた。


ここ最近、手塚治虫ヅキしていることがあり、
店の在庫を読み漁っているのだが、
大人になって氏の漫画を読むと
子供の時に至った答えに恥ずかしささえ覚えてしまう。


正直、手塚作品は子供で、しかもバカだった
俺には難しすぎたということ。


あの頃は、作中に内包されたシビアなテーマを
理解もできずに「つまらんな〜」と
読み投げていただけであり、
セックスの悦びを知り、哀しみも知り、
命の尊さを知り、儚さを知り、
生きることの難しさを知り、無常も知った
今だからこそ手塚治虫が伝えようとしていたことを
頷けるようになったと思う。


まぁ、それを差っ引いても
藤子不二雄を筆頭に多くの少年漫画家を生み出したのは氏であって
「マンガの神様」との呼び声は何処も間違っちゃいないんだけど。


とにかく神だ、神。
この人は。


真面目に古本屋仕事をしていると
「マンガはやっぱり良いものだ!」
と、心の底から実感できる。